ブラジル発 セクシー&キュートな洋服屋の生活裏話 (格安ネットショップもオープン ダンスファッション サルサ ナイトクラブに!) -6ページ目

ブラジルの家 事件簿1

batman


我が家は。。。はっきり言って欠陥品だった。3年が経って、やっと普通に毎日を送れるようになったが、最初の2年間は忘れた頃にいろいろと事件が起きていた。というのも、この家を建てるときの棟梁にあたる男性が、労働者達にきちんと給料を払わなかったらしく、その腹いせに労働者達は我が家をいい加減に作ったようだった。


いろいろと日本では考えられないようなことがあったが、一番驚いたのは「コウモリ事件」だった。。。


この家に移って、1階にキッチンはあったのだが、キッチンの内装を整えるお金がなく離れのシュハスケリアというオープンキッチン???を利用して食事は作っていたから、当初気にしなかったのだが、母屋のシャワーの水がどうも臭いのが気になっていた。というのも、通常のブラジルの家は屋根裏に貯水タンクがあって、水の供給が制限されても1週間くらいは大丈夫なくらい水を溜めれる。このタンクは母屋とシュハスケリアでは別になっていた。


ブラジルに来て、毎日毎日すごい日差しが庭をさしているのを眺めながら、ある日のこと、ペットボトルに水を入れてお湯を作って料理や犬のお風呂に使うことを考えたわたしだったが、数日もそのままにしてるとペットボトルになにか小さな藻のようなものが漂っているのを発見して、うちの人と「タンクの掃除をしないといけないねぇ」などと離しながらそのまま放って置いたのだが、そうこうしていると、タンクにヒビが入ったらしく水漏れ状態になりしょうがなく知合いに修理を頼んだ。


そして、タンクの蓋を開けてびっくり!水の上にぷかぷかと浮かぶ黒い物体が。。。



そう。。。コウモリだった。。。

で、修理のおじさんが手で救おうとすると、コウモリ君はメラメラと溶けてタンクの底に。。。


わたし達はほとんど1年以上もコウモリエキスの入ったシャワーを浴びていたのだった。。。とりあえず料理には使っていなかったのが不幸中の幸い。。。


皆さんは、ご存知だろうか?コウモリは狂犬病と同じ病原菌を持っているということを。。。でも、一応、わたし達は狂犬病にはなってなかったようだが、コウモリ君を発見した時にはネットでかなり真剣に狂犬病について検索しまくったわたしだった。。。

ツケ払い

fiado


ブラジルの悪い風習の一つに「ツケ払い FIADO フィアド」というものがある。自分がお店を始める前に、コピー屋や郵便局やいろいろなところで「Nao FIADO」と書いてあるのを見てはうちの人に「FIADOってなんて意味?」と聞くと「後で払うということだよ」という回答を得ては今ひとつピンと来なかった。


そして、店をオープンするとこの「FIADO」というものがわたしを悩ませてストレスを溜めさせる原因となったのだ。だいたい、なんでお金も持たずにサロンに来るのかが不思議である。まぁ、道すがら引ったくりが多いブラジルだが、「ツケ」ができるかどうか確認してから来て欲しいものだ。


そして、オープン当初、特に近所に住むうちの人の知り合いが、この「ツケ」を利用したいと言い出した。わたしに聞くとわざと分からない振りをするから、わざわざ家のほうに居るうちの人を呼び出してでも「ツケ」をお願いする。わたしは、そんな面倒な管理をしたくないから「ツケなんかしない方がいいんじゃない?」と言ってみたが、うちの人は「信頼できる友人だ」とか「彼女の家族を知っている」とか「ブラジルの習慣だ」と言ってこの1年やってきたが。。。結局は、みな期日に払わない!その度に電話して回収しないといけないのだ。


この「FIADO」のせいで、いったい何度夫婦喧嘩に陥ったことか。。。はっきり言ってバカバカしい限りである。だいたいブラジルで「絶対信用できる相手」などというのは悲しいが存在しない。みないかに人をうまく騙したり利用したりしようかばっかり考えている。(たま~にいい人もいるけれど、かなりマレ。)人がいいと散々利用されるのだ。うちの人もこの3年散々人に利用されまくってやっとそのことに気づいたらしい。けれど、それでも自国民を信用したいと思うのが人の常で。。。


今日もこの「FIADO」の支払いについて考えさせられた。今、「ツケ」を受け付けているのは過去にきちんと払って来た人であるが、その中の1人でわたしは個人的に「ツケ払い」は止めようと何度もうちの人に言ってきたが、うちの人がやっている音響と照明の受注関連でズバっと切れない状況にあった。彼女は二人の娘と共にうちのサロンを利用するのだが、「ツケ払い」ができるのをいい事に、娘が友達を連れてきて友達の分まで「ツケ」にしたり、恋人の分まで「ツケ」。。。そして、たまりにたまった「ツケ」を払う時、彼女はトータルの値段しか聞かない。いったい何にいくらかかったか把握もしていなければ興味もないのか???先月の分を払っていないので、今はサービスを受けれないようにしているのだが、今日、たまたま美容師が銀行に行く時に娘の1人が別のサロンで髪をカットしているのを目撃して、彼は「よそのサロンに払うお金があって何でうちのツケをはらわないんだ!」と憤慨していたが。。。彼女はその別のサロンでも「ツケ」を利用しているのではないかと思う。。。


「ツケ」を一度味わったら、どこででも「ツケ」をしたがるのがこの国に住む人ではないかと思う。。。


今では、写真のように入り口から入ってすぐの所に「Nao FIADO」のサインを貼っている。。。が!!!それでも「ツケ払い」を切り出す人は絶えない。。。。わたしの戦いは続く。。。


それにしても、こんなストレスばっかりためる「ツケ」は一切止めます!きっぱり。今までは、ブラジルの習慣が分からなかったからうちの人の話も聞いてきたけれど、こればっかりはもう譲れません。スタッフのお給料を管理して払ってるのは、日本で元経理のわたしですから~。

ブラジルの結婚観

サロンをやっていてブラジル人を観察しているとブラジル人の結婚形態のようなものが見えてくる。というのも、うちのようなユニセックスサロンだと夫婦で仲良くやってきたり、家族総動員というのもよくあるからだ。


もちろん、日本人的に見て普通のカップルもたくさんいるけれど、よく目につくのが「年の差夫婦」当初は、男性がふけて見えるのだろうと思っていたけれど、親子くらいの夫婦がゴロゴロしている。そして、誰もそんなことは気にしない。


一般的にブラジル人男性は結婚したがらない。これは、結構本当のことなので、やたらと「結婚しよう!」とかいうブラジル人男性は要注意。なにか下心がある。また、お付き合いを長らく続けて「結婚しよう」というブラジル人男性は意外に「レア」なので好感が持てる(笑)


さて、「年の差夫婦」。これは、ブラジル人男性の結婚したがらない結果が生んだ現象のような気がする。(かなり個人的な見解なので読み流してね!)ブラジルは、若い男性の死亡率が異常に高いために結婚適齢期の女性があまりにあまっている。そういうこともあり、ちょっと小金を持っている男性なら、簡単に結婚相手がみつかる。なので、まだまだ遊びたい盛りの男性達は結婚したがらない。この国は、自由恋愛の国だから友達も恋人もさして差はないのである。


そして、遊びに遊びまくって、ふと気づくと40歳を過ぎてしまった。。。そして、ふと子供が欲しくなったりして10歳、20歳離れた女性ところりと結婚したりする。若い女性にとって年配であればあるほど経済力があるから好都合でもある。そして、親と子ほども年の離れた嫁はよく言うことを聞くのだ。もちろん、財布の紐を握っているのは男性である。サロンの風景で、サービスを終えた若い女性が旦那が支払いに来るのを待つのも見慣れた風景である。そして、サロンの横のドレスショップで何か気に入ったものがあっても、「主人に見てもらわないと買えないわ」という女性が多い。そして、若い嫁の選んだセクシー系の洋服はたいてい年配の旦那にはNGなのだった。。。


この国は、そういうこともあってか日本よりも男尊女卑の雰囲気が漂っている。

最近のうちのサロン

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うちのお店の半分はサロン、美容院だ。当初はコミッションで働いている美容師が可愛そうになるくらい売上げがなくって困っていたけれど、オープンして1年経ってみるとそれなりにお客様もついてきて、少しは活気のあるサロンへと成長したように思う。


オープンして半年くらいが経った頃、あまりの売上のなさに思いついたのが、当時ゴイアニアでは珍しかった日本の「縮毛矯正」をうちのサロンでもやることだった。うちの専属の美容師は、ブラジルの代替品の材料で休みの日などにたま~にアルバイトで「縮毛矯正」を個人宅でやってあげてるといっており、腕もなかなか良さそうだった。


とはいえ、わたしが日本にいた頃には今のように猫も杓子も「縮毛矯正」をやっていなかったから、今一つ情報が乏しくネットでいろいろと検索して「縮毛矯正のQ&A 」というサイトに辿り着き、「縮毛矯正」での失敗の恐さを知ることになった。


失敗例で一番多かったのが「チリチリにされた」という人で、訴訟も起きていたりしたのに驚き、全く経験のないわたしが日本から薬剤を取り寄せて、果たして大丈夫だろうかとかなり悩んだが、この掲示板で知合った信頼のおける美容師の皆さんの助言を受け、少しずつ少しずつお客様を取り始めるようになった。しかも、貧しいうちのお店の援助にいろいろな薬剤や道具まで無償で送って頂いたのには本当に感謝の言葉を並べても並びきれない。


そして、最初はこわごわとやっていた「縮毛矯正」だったが、最近はなんとなく見えなかった部分が分かってきて、本格的にうちのメニューに入れるべくポップ(垂れ幕)を製作することに!

かなりのクルクルカールの癖毛のモデルで、一度目は上手くいかず、その時も上記の美容師の皆さんにたくさんの助言を頂き、失敗から出た駒(笑)で2度目にして合格の出来に。この失敗のお陰で、ブラジル人に多い写真のモデルのような癖毛の対処方法も学べて結構自信もやる気も出てきた。そして、たまにうちでやっていた「縮毛矯正」を見掛けたお客様で「やりたい」と言ってくる人も増えて来た。


この写真もわたしが撮ったものをカメラマン並の腕を持つ美容師(?)の方に修正してもらい、髪の状態がすごく分かりやすくなって、ポップの製作が楽しみだ。

わたしの勧めるブラジルで美味しい物

ブラジルの食べ物といえば、「シュハスコ(ブラジル式BBQ)」という方が多いと思いますが、ブラジルを訪問したら一度はブラジルのサンドウィッチを食べてみましょう。


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写真は、ブラジルのサンドウィッチの代表「X-SALADA」。見た感じ、サンドウィッチというよりハンバーガーです。


日本で言えば、屋台のラーメン屋みたいに、暗くなり始めると小さな店をオープンさせて明け方まで営業しているので、夜中にお腹が空いたときの救世主。


ちなみに、わたしはマクドナルドを始めとするファーストフードのハンバーガーが嫌いで、ダブルバーガーなんて後にも先にもアメリカに住んでいるときに一度だけついオーダーして、もちろん半分も食べれませんでした。


そんなわたしをも虜にするブラジルの「X-SALADA シーサラダ」は、具がすごいんです。


ハンバーグ、目玉焼き、ハム、モッツァレラチーズ、レタス、トマト、コーン、ポテトチップ、パイナップル、「ESPECIALスペシャル」にするとソーセージ、ベーコンなども 注文の際は嫌いなものを入れないでもらうようにオーダーできます。


わたしは、「sem Abacaxi パイナップル抜き」うちの人は、「sem batata frita ポテトチップ抜き」でオーダーします。 場所によって当たりはずれがあるので毎回違うところを試すようにしてますが、今回はかなりいい線行ってました。しかも、「カトゥピリ」というブラジルのクリームチーズも乗ってた。


値段は、今回はR$2.50で少し高め。安いとことではR$1.50くらいからあります。当分は、今回のところで買うつもりです。


お腹いっぱい~!

賃貸牧場の行方

賃貸牧場から帰って来て、「野焼き」を管理している国の機関に訴えるかどうか考えていた。もしも、訴えると、彼らが届出なしに法律で決められた除草の処理もせずに「野焼き」したのは確実だったから、うちへの被害の代金と罰金の支払いを指示されるのは間違いなかった。けれど、一応、賃貸牧場なので、フランスに住む貸主の女性へ事前に報告しておこうとメールを送った。


同じメールを数回送ってもいっこうに返事がないので、国際電話をしてみたが、留守電でいつもいない。しょうがないので、簡単にメールと同じ内容を留守電に残した。


そうして、数日が過ぎて、ようやく貸主の女性から電話があった。彼女は、できることなら訴えるのは止めて欲しいといい、この状況の中で賃貸牧場の契約をこのまま続けたいかと聞いてきた。わたし達は、今回の火事の原因になった牧場主にもうんざりしていたが、何かにつけて賃貸牧場に様子を伺いに来る他の彼女の親類達にもうんざりしていたので、これはいいチャンスだと「賃貸契約は賃料先払い済みのあと3ヶ月で満了したい」旨伝えた。また、今回は、彼女の親戚関係が問題になっての契約終了なので、牧場から家畜などを移動させる準備のためにプラス1ヶ月ほど時間をくれるように頼んだ。そして、彼女も快く引き受けた。

賃貸牧場の隣の牧場主

kaji


珍しくわたしも牧場に同行した日に、いっこうにバックレテ居る賃貸牧場の火事の原因となった牧場主の所をとうとう訪ねることにした。


この牧場主は、わたし達が賃貸している牧場主の叔父にあたる。牧場主の女性がいうには、以前、彼らに牧場を賃貸していて、全く賃料を払ってくれなかったらしい。そういう訳で、この女性は、所有の牧場を全く知らない人に貸すことを好んでいるようだった。また、この牧場主は雇用人にきちんと給料を払わなかったり、事故に見せかけて雇用人を数人殺したというような悪名高き輩でもあった。


問題の牧場に入る前にうちの人は、「危険だから喧嘩腰にならないように」とわたしに一言アドバイスした。(注:決してわたしは喧嘩っ早かったり、短気な人間ではありませんが、曲がったことが嫌いなのです)牧場の入り口を入っていくと、お手伝いさんらしき黒人の女性が家のテラスの掃除をしていたが、見かけぬ訪問者に興味津々で寄って来た。うちの人が「ここの主人はいられますか?」と丁寧に聞くと、家の中に入って行った。


数分ほど外で待っている間に、女中の子供達が日本人のわたしを珍しそうにジロジロみながら、変な事を言っていた。別に子供には悪気がないのかもしれないが、嫌いな場所に居る子供というだけで、憎たらしく見えたりした。そんな子供も、ここの女主人のお目見えにさっとどこかにいなくなってしまった。


女主人は、牧場には似つかわしくない花柄のワンピースをまとい、ゆるりゆるりと髪を直しながらやってきた。どうやら、昼寝をしていたようだった。この最初の瞬間に、わたしはたいていの人の人となりを読み取ることができる。ちょっとした特技である。


彼女は、「もう、全くこんな時間にいったい誰よ?」と不機嫌な表情で表われたが、一見して労働者レベルでない男性とアジア人女性のカップルに少し「お金の臭い」をかいで、すかさず作り笑顔で挨拶することにした。うちの人が、彼らの姪の牧場を賃貸している者ですがと挨拶すると、作り笑顔がいきなり消えてわたし達に椅子を勧めるでもなく、自分はどっかりと大きなお尻を背もたれの傾斜が深い椅子におろした。


この時点で、彼女はわたし達が何をしに来たのか検討がついたようで、「主人は出掛けてるわよ」と言った。


うちの人が彼女の横暴な態度にもめげず丁寧に「先日、お宅の牧場の野焼きから飛び火した火事の件で伺ったんですが」というなり彼女は「うちは、野焼きなんかしてません」と言い放ち、その一点張りを通そうとした。うちの人が何を言っても聞く耳を持たず、しまいには、わたし達の前にこの賃貸牧場を借りていて、わたし達を紹介してくれた男性の悪口まで言い出す始末。


「あんたは、彼と同じね!」


これには、わたしもカチンときた。いったい、この女は何を言ってるのか?!未だに、彼らの世界にはブラジルの奴隷時代が続いてるようだった。そして、奴隷扱いされている従業員達がこっそりとわたし達と女主人とのやりとりを面白そうに伺っているのが分かった。で、わたしはこの何を言っても馬に念仏状態の女主人に恥でもかかせてここを去ることを思いついた。


ポルトガル語がしゃべれないわたしなので、もちろん、今まで黙っていたが、ここで、英語でわざとうちの人に「ねぇ、いったいどうなってるの?この人は何をしらばっくれてるの?」と聞いた。すると、この女性は、英語で会話をするわたし達に少し目を丸くして、嫉妬心を露にするのがわかった。「(ワナにはまった)」とわたしは思い、思いっきり英語で彼女に文句を言い始めた。もちろん、彼女はわたしが何を言ってるのかわからないが、英語がしゃべれるわたし達への嫉妬心はむき出しである。目を吊り上げて「キィーーーーーーーーーーー」と訳の分からないことをしゃべりだした。で、わたしは、それを英語でバカにする。従業員達が含み笑いをしながらこっちを見ているのを確認したところで、うちの人が「もうお話にならないようですので、しかるべき所に訴え出ることにします」と述べておいとました。


この手の中途半端なお金持ちの田舎者は、英語に対してなぜか異常にコンプレックスを持っている。今回は、それを利用したのだけれど、ブラジルに来て、ここまでヒネタ人間に遭遇したのは初めてであった。


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もっといろいろと読みたいなぁと思った方のために「もくじ」作りました。
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二つの牧場火災

kaji


珍しく平穏な日々が続いていたある日のこと、賃貸牧場からの「牧場に火がついた」と非常事態連絡。牧場自体には電話もないし、管理人は携帯も持ってなかったから伝言の伝言で近くの町から知り合いが電話をしてくれたのだ。


乾季の牧場は非常に危険である。この辺りの乾季は、約半年の間めったに雨が降らない。舗装していない道路はからからに乾いて、車が通るとすごい土煙をあげる。牧草は黄色に乾燥して火のついたタバコをポイ捨てしようものなら簡単に火がつくような状態である。


うちの人は、取り急ぎに準備をして賃貸牧場に向かった。


日本だったら、牧場火事?に消防車なんかが消火の手伝いに出掛けるものなのだろうか???ちょっと分からないけれど、ブラジルの場合は牧場主が中心になって消火作業をするのが普通のようだ。だいたい、牧場近くの町で消防署や消防車を見たこともない。


次の日に帰って来たうちの人が言うには、賃貸牧場の火が少しおさまってきた頃、今度は所有の牧場から彼の携帯に電話があって、そっちも火災が発生していると聞き、ある程度落ち着いた賃貸牧場の方は管理人と手伝いの人に頼んで、賃貸牧場から約30キロほど離れた所有の牧場へと向かったとか。そして、賃貸牧場でしたと同じようにに火が広がるのを防ぐために乾燥した牧草を取り除いたり、火のついてる辺りの消火のために燃え辛い雑草を切り倒したりと火がおさまるのに日が傾くまでかかったらしい。


二つの牧場火災の原因は同じで近所の牧場主が準備をしっかりせずにやった「野焼き」の飛び火であった。日本でも良く見られる「野焼き」は、この辺りでも乾季の終わり頃によく見かける。野焼き後の雨季直前に大豆などの種をまくと、育ちがぐっといいからだ。


しかし、法律で野焼きをするためには、しかるべき所にその旨届けを出して野焼き予定地の周りは飛び火を防ぐために除草を義務付けられている。この二つの牧場主達は、この届けも除草もきちんと行っていなかった。こちら側では、直接火にのまれて牛がどうこうなるということはなかったが、火に追われて出てきた毒蛇に3頭もの子牛が噛まれて死んでしまった。大損害だ。


後日、所有の牧場の方の近所の牧場主はきちんと謝罪に表われ、壊れてしまった柵などの修理を全てやると申し出てきた。まぁ、当然である。


一方、賃貸牧場の方は、管理人が何度訪問しても留守を装って相手にしない。そう、前回の教会を所有する村の住人の1人である。そして、この火災が原因で、結局は賃貸牧場を嫌な後味とともに手放すことになる。


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不気味な教会

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本日は、以前、写真だけを使用して霊感のある方々から「不気味な教会ですね」という感想をたくさん頂いた教会について書こうと思う。


この教会は、わたし達が賃貸した牧場のはずれに位置する。18世紀中頃に建設されたというこの辺では一番古い教会だ。この教会を建設し所有する小さな村の名前は「Pirrasa(ピハッサ)」と言ったそうだ。本当に小さな集落で現在ここに住んでいる人たちのほとんどは何かしら血がつながっており、周囲の町からは排他的な村だと噂されている。実際ここに住む人たちは、身内同士であるにもかかわらず、お互いが何かの理由で嫌悪しあっている。(このために、わたし達が賃貸していた牧場は大変な迷惑をこうむることになったのだが。。。)ちなみに、「Pirrasa(ピハッサ)」とは、「ムカつかせる(多分、どなたかしっくり来る日本語訳の分かる方是非教えて下さい)」という意味で、あまりに名前が悪いというので現在は違う名前になっている。


この教会の横には小さな墓地があり、村で亡くなった人たちを埋葬していた。村で亡くなった人たちは、もちろんこの村に普通に住んでいた人たちのことだが、一方でこの教会では、犯罪を犯した奴隷達の処刑もギロチンを使って行われていたという。こうした奴隷達も教会の隣にある墓地に埋葬されたということである。


そういう歴史のある教会だからこの界隈ではたくさんの霊を見かけるという。霊感ゼロのわたしでも気味悪い印象を受けるから、霊感の強い人に取ったらただ事ではないと思う。そして、この教会の裏側は写真では分からないが、壁を支えるような形で大木に半壊?されつつある。なんとなく「天空の城ラピュタ」を思わせる。そして、この教会を取り壊そうとする者は必ず命を落とすと恐れられてもいる。最初は、教会の屋根の瓦を盗もうとした者が屋根から落ちて命を落とした。また、この教会を取り壊そうと準備していた男性も急死したそうだ。それ以来は、みんな恐れて誰もこの教会を取り壊そうとするものはいない。


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ブラジルとココナッツ


日本に住んでいる時、ココナッツといえば「ココナッツサブレ」でした。いつも安売りしてるからうちの母が好んでおやつに買いだめしていました。なので、わたしは、ココナッツがあまり好きではないのです。


ところが、ブラジルに長らく住んでみて気づいたのですが、ブラジルのパン屋さんで売っている菓子パンやケーキの90%以上にココナッツフレークが使用されています。。。


昔、ブラジルに移民して来た日本人の中で「農場にココナッツとバナナさえ植えておけばなんとかなる」という合言葉があったのも頷ける、「ココナッツフレークさえかけておけばよく売れる」という定説でもあるのか、ココナッツ嫌いには結構苦痛だったりします。


ちなみに、アメリカ人は大の「ピーナッツバター」好き。「スニッカーズ」系のチョコレートやアメリカンクッキー(半生系)のほとんどにピーナッツバターが使用されています。ある日、友人宅(日本人)でわたしのお得意アメリカンクッキーのレシピを伝授して、友人と焼きあがったばかりのあつあつクッキーを食べている所へアメリカ人の旦那様が帰宅。「あっクッキーだ!」といって「パクリ」と一口食べた後。。。。


「ピーナッツバター入ってるでしょ。。。」


そう、彼はアメリカ人にも関わらず、ピーナッツが大っ嫌いだったのでした(笑)


ということは、ココナッツの嫌いなブラジル人もきっと人口の0.1%くらいは存在していると思うのですが。。。いずれにしても、菓子パンの上に乗っているココナッツフレークは許しましょう。(←偉そう)こんがりきつね色に焼けていればなんか美味しそうに見えます。


でも。。。。でも。。。。お願だからショートケーキ系の生クリームの上から全身けばけば状態でココナッツフレークをまぶすのはやめて欲しい。。。。せっかく滑らかなケーキを食べたいのに口の中がもさもさするし、消化が悪そうです。胃弱としては。。。


日本で菓子パンやケーキが大好きで、一人暮しの時にはそういうものを夜ご飯にしていたわたしは、ブラジルに来て痩せてしまいました。。。