ブラジルの流通 | ブラジル発 セクシー&キュートな洋服屋の生活裏話 (格安ネットショップもオープン ダンスファッション サルサ ナイトクラブに!)

ブラジルの流通


ブラジルは、野菜や果物などの生鮮食料品はとっても安いと思う。農家が心配になるくらい。。。


それでも、以前はバナナなんかはそんなに安くなかったそうだ。ある日本人移民がバナナ農園を作ってバナナを従来の流通を通さずに直接出荷し始めた時には、流通業者からかなりの嫌がらせを受けたらしいけれど、バナナの値は下がって今ではそれが普通になっている。


エライ! 日本人移民!!!
http://www.nikkeyshimbun.com.br/041008-72colonia.html


けれど、肉の業界ではこうした改革は進んでおらず、未だに流通が儲ける仕組みが続いている。どうして分かるかというと、以前、肉牛を飼育していた時に、牛の値段が暴落したことがあった。牛の値が下がるということは、当然、肉屋の値段も下がるはず。。。けれど、そんな様子は微塵もない。


そして、今、ブラジルでは「口蹄疫」という、ウィルスに感染した牛が出たためにアメリカへの牛肉の輸出ができなくなっている。だから、肉は余っているはずにもかかわらず、値段は全然変わらない。


そして、これが、家電になるともっとひどい。


現在、ブラジルの通貨は値が上がっていて、3年くらい前には1ドルが4レアルにもなっていたのが、今は2.5レアルにしかならない。ということは、輸入されている家電の値段は下がるはず。。。なのに、上がりはしても下がらないのだ。。。


日本では、資本主義の社会構造で、不況下でこういう状況になったらどこからともなく値段が下がってきて、高い値をつけていたら売れないのに、ブラジルの場合は、どこからともなく安くなって来ない(怒)


これは、この国が富裕層と貧困層がくっきりと分かれているから起こる現象なのかなぁとしみじみ思う。


つまり、売る側は富裕層なのだ。値段を下げても据え置きしても、需要は同じなら据え置きにしておけばいいという考え。多少安くなったからといって、お金を持っていない貧困層が買える訳はない。どうしても必要な人がなんとかお金を集めて買う状況。いってみれば、昔の日本の婚礼家具?必要な人は買うのだ。


BRICsという国が話題になっていてブラジルもその中に入っている。中国は見るからに経済成長をしているし、インドもしかり。だけど、ブラジルってなんで???とブラジルに住む者は思う。確かについ3年前に比べるとこんな田舎の町でも車は増えたし売れている。けれど、お金はいったいどこから来るの?という感じである。みんなちゃんとローンを払えているのかかなり不思議。。。


圧倒的に失業率が高いのに。。。


それでも、サンパウロの方では好景気に沸いているみたいだから、その波がブラジル全土を包む日が来るのかな???


まぁ、それまでに中国が破綻しそうな気がしているのはわたしだけではないと思う。