ブラジルの家電 | ブラジル発 セクシー&キュートな洋服屋の生活裏話 (格安ネットショップもオープン ダンスファッション サルサ ナイトクラブに!)

ブラジルの家電

日本のように自国でテクノロジーを開発している国では気軽に家電にも新しいテクノロジーが取り込まれるし、次々と新製品が出て来ると、その前のモデルはいきなりバーゲン品となる。ステキな仕組みだ。。。


ブラジルのようにテクノロジー開発なんかと無縁の国では、まず、家電とテクノロジーは無縁の関係である。というのも、当然だが家電は基本的には自国で作っていて、オーディオ品でない限り、日本のメーカーの名を見ることはない。 そして、テクノロジーの取入れの足を引っ張るのが、この国のピラミッド型の貧富の差である。安ければ安いほど売れるのである。つまり、シンプル且つ手の込んでない品物でないとなかなか売れないのである。というわけで、今では日本ではすっかり普通に家電に取り入れられている「ファジー」の機能なんか全く無縁となる。


わたしが、この国の家電で最も嫌いな物。。。「冷蔵庫」である。


最近の日本では冷凍室に氷が張り付いて、定期的に解凍をしないといけない冷蔵庫なんかお目にかかれないのではないだろうか?間違っても新品の家電のコーナーに売ってはいないだろう。日本ではすっかり当たり前になってしまった「フロストフリー」の冷蔵庫。冷蔵庫を買いにいって「フロストフリーの冷蔵庫が欲しいんですが」なんて売り場の人に言ったら、逆にきょとんとされてしまうかも。。。


ところが、このテクノロジー後進国ブラジルでは、「フロストフリーの冷蔵庫」は輝ける羨望の眼差しの商品。値段も普通の冷蔵庫の倍くらいしたりする。円換算すると日本の冷蔵庫と変わらないくらいの値段。けれど、間違っても日本の冷蔵庫と同じ機能を備えているとは思えない。。。


ブラジルに来てすぐに、自分に必要な家電を自分で購入したわたし。当然、洗濯機は全自動を購入。ブラジルでは中流以上の家庭ではお手伝いさんがお洗濯もしてくれるので、脱水機能もついていないただくるくる回る洗濯機が主流で、まだ家が工事中だった時で、作業員のみんなが珍しそうに届いたピカピカの全自動洗濯機を眺めていたのを思い出す。


洗濯機にはこだわった?わたしだったが、冷蔵庫を選ぶ時に油断してつい普通の冷蔵庫を買ってしまった。今となっては取り返しがつかないけれど、このフロストフリーでない冷蔵庫はすぐに冷凍室に氷がへばりついて、定期的に解凍しないと冷蔵庫の機能を失ってしまう上に冷凍室の半分くらいが氷に侵されてなんにも入れられなくなる。買って、半年もたたずに、1枚扉の冷蔵庫の中の冷凍庫用の中扉は氷の侵入で壊れ落ちてしまった。。。たとえ氷をまめに取ったとしてもアイスクリームのまとめ買いなんてできない。。。そして、大好きなアイスクリームは買ったらその場で食べないといけない。手作りアイスなんか作れるわけもない。。。こんなに素材が豊富な国に住んでいながら残念な話である。。。


ブラジルに来て、所持金を使い果たしてしまったわたしだから、フロストフリーの冷蔵庫が買える日は遠い。。。