日本語ブーム? | ブラジル発 セクシー&キュートな洋服屋の生活裏話 (格安ネットショップもオープン ダンスファッション サルサ ナイトクラブに!)

日本語ブーム?

ブラジルには人口の約0.1%ほどの日系人が住んでいるらしい(不確か)。けれど、移民した日本人が「農業の神様」と呼ばれたほど、農業大国ブラジルでの農業に貢献したので、人口比に比べて大きな認知度があると思う。果たして、ブラジルにどれくらいの中国人や韓国人がいるのか知らないが、日本人の認知度は中国料理屋のメニューで「やきそば」が「YAKISOBA」、「餃子」が「GYOZA」と記してある事からも分かる。


ちなみに、「ヤキソバ」は、ブラジルで最も認知度の高い「コミーダ ジャポネーズ 日本食」なのに当初びっくりした。普通、日本食といえば「寿司」「刺身」「スキヤキ」がくると思うが、この日本食の王道の三点を知らなくても「ヤキソバ」を知っているブラジル人は多い。ブラジルでの「ヤキソバ」の歴史は知らないが、思うに、ブラジルに住む日系人が毎年恒例で開く「盆踊り大会」の露天として出されてそれが広がったのではないかと思う。わたしも一度、この日系人人口が少ないゴイアニアのフェイラ(日曜市場)で「ヤキソバ」の露天を見掛けたことがある。


そして、普通のレストランよりも価格設定が高い日本食レストランで一番安い値段なのも「ヤキソバ」なので、日本食レストランで見掛ける生粋のブラジル人達は必ず「ヤキソバ」をオーダーしている。


話しはそれてしまったけれど、昨年あたりからやたらと日本語をプリントしたTシャツなどを見掛けるようになった。わたしが初めて見掛けた日本語プリントのTシャツには、でかでかと。。。







「吉本」







とプリントしてあって「???」と笑いがこみ上げた。他に多いのが、海賊版のアニメプリントTシャツで、それもマイナーな一体どこから手に入れたのだろうと思うようなおたくっぽいアニメのワンシーンがTシャツ全体にプリントされていたりする。これを堂々と来て日本で闊歩できる日本人はなかなかいないと思うが、ブラジル人が着ているとまぁ、別におかしくなかったりするのも不思議だ。


そして、最近では様々な洋服にも漢字やカタカナがプリントされた洋服を着た人を見掛けるようになった。日本がいったいどこにあるのか分からないようなおばさんまでも日本語プリントドレスシャツを着ているところを見ると、その生産量の多さが伺える。


そして、生産量が多くなればなるほど、日本語とは無縁の人達が「なんとなく売れるから」という理由で作るようになって、そこには鏡で写した逆向きプリントから意味不明のただ文字を並べただけのものまでブラジル人らしいいい加減な粗悪なものが流通している。


そして。。。今日は決定的なものを見せつけられた。ご夫婦でサロンにいらっしゃったお客様のご主人が英語がしゃべれるという事でわたしに話し掛けて来た。


ご主人「この腕のタトゥの漢字の意味を教えて」

わたし「。。。」一瞬沈黙


ちょっと。。。かなり困った。。。見た事ない漢字?そこに入れられた記号?は







「生」と「注」の中間の文字。。。







つまり、「生」にしては、2番目の横棒にも点がついてるし、「注」にしてはさんずいの最後のはねがない。。。わたしが言葉に詰まりつつかろうじて「LIFE VIDA」に近い?文字だけど、ちょっと存在しない漢字だと説明すると


ご主人「フリーダムって入れてもらったんだけど。。。」




「自由?!」





で、解決策として、運良く?点点が通常より小さく下の方に付いているので、その点点の上から縦線を引いてアシメトリにもう一方にも線を引いて「由」に変えて上に「自」をいれる。彼は少しショックを受けつつ笑って「文句を言いに行く」と言っていたが、かなりショックだったに違いない。というのも、おしゃべり大好きなブラジル人だからタトゥを入れた直後にたくさんの人に「これはフリーダムという漢字なんだ」と自慢したに違いない。それが、全く違っていたどころか存在しない文字だった。。。


彼ら曰く、タトゥを入れたお店はゴイアニアでも大きなショッピングセンターの中にあって、ブラジル人のいろんな名前とか言葉が漢字でのった3cmくらいも厚みのある本を持っていてそこから選んだらしい。そのお店に出向いて、その本の中身を添削してみたいものである。


もしかして、彼の入れた「漢字?」が中国語に存在していたら連絡しますので、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらコメント下さい。