ポルトガル語と日本語
日本はポルトガル人が長崎を中心に残した数々の言葉を日本語として使っているけれど、ポルトガル語を使うブラジルに住んで、わたしが知っていた以上にたくさんのポルトガル語が語源の言葉があることに気づいたので少し紹介したいと思う。
まず、みなさんもご存知のポルトガル語をそのまま取り入れた単語
パン、カッパ、コップ、もっとあったと思いますがちょっとド忘れ。
意外にポルトガル語が語源の単語
金平糖(こんぺいとう)→ confeito コンフェイト(砂糖のお菓子)
おんぶ → ombro オンブロ(肩)
てんぷら → temperar テンペラー(焼入れする)
ビッコ → bico ビッコ(俗語みたいでつづり不確かですが左右の長さが違うこと)
以上の単語は確実にポルトガル語から来ているけれど、わたしが日々の生活の中で「これは!」と思うものが多々ある。
思うに、遠い昔に日本に訪れていたポルトガル人は確実に男性だったはず。ポルトガル語には日本語ほど男性と女性が使う言葉に違いがないが、ポルトガル人の男性が使っているということから男性だけが使うようになった言葉も多いのではないかと推測できる。その代表的な単語が
「おい」
だと思うのはわたしだけではないはず。「oi」は、ブラジルでは老若男女普通に使う挨拶の言葉。日本では、男性言葉として使われるようになったと思われる。
他に、丁寧に物を表現するときの
「お」 お子様 お母さん お爺ちゃん
ポルトガル語の場合、男性名詞を丁寧に表現するときに「o」を使う。女性名詞には「a」が頭につくが、「o」だけが残ったのではないかと個人的に思ったりする。人の名前にも、例えばマセロさんなら「o macelo」、バニアさんなら「a wania」と使用する。
そして、汚い話だけれどもしかしたら「おしっこ」や「うんこ」もポルトガル語が語源ではないかと考えたりする。
というのも、俗語で「おしっこ」のことは「シーシ」、「うんこ」のことは「コォコォ」という。
もともと日本は島国で大陸からの影響を受けやすい国民性を持っているから、これくらい流行語になってもおかしくないのではないかと思う。とはいえ、研究者ではないのでもしも違っていましたら、訂正をお願いします。また、他にも日本語の語源になったと思われる単語をご存知の方、是非教えて下さい。
日々、いろいろな発見のあるブラジルです。