ブラジルのファミリア2 | ブラジル発 セクシー&キュートな洋服屋の生活裏話 (格安ネットショップもオープン ダンスファッション サルサ ナイトクラブに!)

ブラジルのファミリア2

わたし達は基本的にはあんまりファミリアなフェスタには参加しないのだけど、唯一うちの人のお母さんの妹を中心としたファミリアの集まりには参加したりする。といっても、わたしは、滅多に行かないのだが。


この叔母さんは、旦那さんと三人の息子と住んでいるが、いつ行っても誰かいる。たいていは近所の人で、よく分からないけれど叔母の家が貧しいエリアにあるので叔母の家にたむろっている人は、多分生活が苦しくてご飯もろくに食べれないような人が仕事もないから面倒見のいい叔母の家の手伝いをして昼食を食べさせてもらったりしているように思う。


この叔母の家は、まさに食道楽。だいたい、息子達はみんな成人していてそれなりに働いてるんだからその気になれば、生活レベルを上げるのは簡単なはずなのに常にお金がない。それもこれも、ほぼ毎日のようにBBQをしては、夜中までビールを飲んでおり多少お金を稼いでもあっという間に飲食代となって消えていくのである。そして、叔母の家の晩御飯は夜中の12時にならないと始まらない。。。ということもあって、どんなにお誘いがあってもわたしは夜は出向かないようにしている。


たまにどうしても断れなくって参加すると彼らの胃袋の大きさにびっくりしてしまう。なので、必然的にみんな肉付きもいい。彼らが口を揃えて言うのは「せっかくの人生なんだから美味しいものを食べないと」まぁ、それは理解できるけれど、よくもまぁ、毎日毎日同じ味付けのBBQで飽きないと思う。もちろん、たまに食べるわたしはすごく美味しいと思うけれど、毎日なんて考えられない。。。


ここの息子の一人がたまにうちの仕事を手伝ってくれる事もあり、うちの人はよく叔母の家に出掛けては夜中のBBQに参加している。そして、いつも参加しないわたしにはわざわざお弁当にしてうちの人に持って帰るようにと準備してくれる。こんなこともあって、わたし的には自分の家族や友人がブラジルに遊びに来たらブラジルの家庭料理を味わってもらうために叔母の家に連れて行きたいと常々思っていた。


そして、少し前にわたしの友人が遊びに来た時になんとか時間を見繕って叔母さん家族にもお願いしてお土産持参で訪問して、ブラジル風BBQをご馳走してもらった。肉好きの友人はもちろん大喜び。叔母家族も外国人の訪問と変わったお土産に大喜びで楽しい時間を過ごす事ができた。


これはこれでよかった。。。ところが、ブラジル人的には問題が起こってしまった。


おしゃべり好きなブラジル人だから、わたし達が友人を叔母の家に連れて行ったことは次の日にはファミリア全員が知っていたのだ。で、うちの人の姉は心情穏やかではなかった。自分がファミリアを仕切ってると思ってるからだ。日本人的感覚だと、「わたしの家族でない友人をどうして何の理由もないのに近所でもない義姉の家に紹介に連れていかないと行けないの???」であるが、これが最後だとうちの人に約束させて渋々土曜の忙しいサロンを抜け出して義姉宅へと出掛けた。


行く前に再三の確認の電話があったにもかかわらず、いざ到着しても別に歓迎するでもなく挨拶もなんの感動もないし何もでない。別になにか出せと言っている訳ではない。急に出掛けて行ったならまだしも、何度も電話して確認してくるから「何かあるのかな?」くらいはいくら期待しないわたしでも思う。で、一応お土産らしきものを渡して少し話してサロンを理由に帰ろうとすると、「何か飲むか?」「○○食べるか?」と取り繕うように聞き始めた。当初別に気にしていなかったが、彼女達夫婦は「わざと」歓迎しないというか何も出さずに対応していたらしかった。確かに、たまに用事があって訪問した時には、すぐにうちの人にはビールが出ていたし、わたしにもジュースか何か出ていたので、うちの人は姉夫婦の対応にかなり頭に来ていた。友人に至っては全く「???」の世界であった。。。


それにしても、ファミリアが理解できないわたしとしては、わたし達が叔母の家に先にわたしの友人を連れて行った事がこんなにも大問題だとは思いもしなかった。というのも、義姉夫婦は高級住宅街に住んでいて最近建てたばかりの家。一方、叔母は貧乏な地域の立派とは言えない家。多分、義姉夫婦のプライドが許さなかったのだろう。うちの人曰く、「叔母は小さな頃から母親同然のようにいろいろと面倒を見てくれた人だ」というのに、義姉は、高級住宅街に移っても一度もこの叔母を新築の家には招待していないそうだ。。。けれど、会うとお互い何事もないかのように抱擁して挨拶をかわしている。。。


まぁ、10年以上もブラジルを離れていたうちの人だから、彼の知らない何かが叔母と義姉の間にあったのかもしれないが、個人的にはこういう面倒なことに巻き込まれるのはたくさんである。ということで、どこにも参加したくないわたしです。


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