ブラジルの出稼ぎ男性達 | ブラジル発 セクシー&キュートな洋服屋の生活裏話 (格安ネットショップもオープン ダンスファッション サルサ ナイトクラブに!)

ブラジルの出稼ぎ男性達

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うちの人が出稼ぎブラジル人であったから、彼の知り合いはアメリカで出稼ぎしてた人や出稼ぎ中の人が多い。


まず、日系人は三世まで日本への道が簡単に開かれているので、日系人で日本以外で出稼ぎする人はほとんどいないと思う。ドイツも日本と同じような優遇制度があると聞いたことがあるが不明。実際、ブラジル人が一番簡単に出稼ぎに行けるのは、言葉も通じるビザのいらないポルトガル。でも、ポルトガルはそうそう稼げる国ではないから、国境を越えて他のヨーロッパ諸国入りをしてユーロを稼ぐ人が多いと思う。 しかし、実際はできることなら富めるアメリカに出稼ぎに行ける事を願っている人がほとんどのように思われる。


さて、どっかのお国で毎日一生懸命働いているブラジル人は、自国に帰ってきた時の行動が派手である。特に男性は、出稼ぎの国ではそうそうもてないからブラジルに帰って来ると、必ず滞在期間だけのブラジル妻(?)をすぐ様こしらえる。というか、帰って来たら待っていてくれる人もいたりする。以前、会ったうちの人の友人のその場にいた彼女は「彼が帰ってきたのは3年ぶりなのよ~」とか言っていた。。。アツアツベタベタであったが、もちろんその間お互い別の恋人がいるわけで、承知の上の付き合いだ。ひどい場合は、出稼ぎ先のブラジル人の彼女からチェックの電話が頻繁にかかってくる。そういう時のブラジル人男性は大胆にも、電話の向こうの彼女に熱い言葉を送っている。そして、もっと驚くのが、隣に座っている現地妻はそ知らぬ顔を決め込んでいる。こういう時には、うちの人はニヤニヤ見てるが、わたしはなんだか気の毒な気分になる。そういうこともあって、ブラジルでうちの人の出稼ぎの友人達とあまり付き合いたくない。特に、サンフランシスコからの付き合いの人は、出稼ぎ先の彼女も知っていたりするから尚更である。


女性達も心得たもので、噂好きのブラジル人だからどっかから出稼ぎ男性が返って来ると聞きつけると、はりきって接触してくる。なんといっても「ドル」や「ユーロ」を持ち帰ってきている彼らは金払いがいいのである。物価の安いこの国だから、ビール代くらい大盤振る舞いである。そして、晴れて現地妻の地位を得たら行くところ。そう「サロン」である。


恐らく、出稼ぎ先ではやることもないだろうが、ブラジル、ゴイアニアのサロンはマニキュアなんか格安だから、出稼ぎ帰りの男性が現地妻を伴ってやってきて爪の手入れをするのは珍しい光景ではない。そして、現地妻は、ここぞとばかりにヘアのお手入れをして金離れのいい一時的な恋人とナイトクラブへと出掛けるのである。とっても金離れのいい男性の場合、洋服もまとめて買ってくれるのでうちとしては大歓迎である。これが、ある程度年のいったカップルだと娘も同伴である。そして、娘もそういう母の教育で同じ道を歩くようになる。貧しい国はブラジルに限らずこんな状態だと想像する。